TDQを遊ぶには EX68編

 ページ内の画像はv215を使ったものになっています。説明もそのバージョンが基準です。

=EX68の起動=

 解凍した中から 『Ex68.exe』 を探して起動します。もしダウンロードしておいたIPL-ROMがEXPERT以外であるなら、『Iplromxv.dat』 と 『Iplromco.dat』 は 『Iplrom.dat』 に名前を変更しないと認識されず、起動が出来ませんので注意。
 『Iplrom30.dat』 はそのままでも名前を変えても使えます。これだけは他のIPL-ROMと目に見えた違いがあり、起動後の画面にまずX68kのロゴやMPU値、メモリサイズの概算値が表示されますが、以前に一部不具合が報告されたとの情報がありました。

 無事起動するとウィンドウが2つ現れます。初回起動時はフォントデータが無いと 『cgrom.tmp』 をWindowsフォントから作成するため、その分の時間が少し掛かるでしょう。

=メモリの設定=

 待つ事しばしで大きい方のウィンドウに 「ディスクから起動できません。…」 と表示されます。そうしたら小さいウィンドウで点滅中の緑丸の右脇、「no disk」 と書いてある部分(一番上のスロット)をクリック。『Human302.xdf』 を開いて下さい。

小ウィンドウ 大ウィンドウ

 ファイルが読み込まれ 「A>」 となったところで、キーボードから 『switch』 と入力し決定、設定画面に切り替えましょう。上下キーでカーソルを 「MEMORY」 に合わせ決定、メモリサイズを2MB以上にしてもう一度決定、「終了」 で変更内容を登録すれば設定完了です。

Human302.xdf挿入 SWITCH設定画面
SWITCH打ち込み

 ここでメモリサイズを変えないとTDQを起動しても途中から先に進まなくなってしまいます。何も問題が無いのなら最大(12MB以上)に設定しておくと良いのでは。(管理人の場合、最大にしてしまうとちょっとしたエラーが出るので、一段階小さくしていますが。)
 また現メモリサイズの確認のみなら、「A>」 に続いて 『memfree』 と打ち込む事でも可能です。

メモリサイズ メモリ確認

=エミュレータ本体の設定=

 続けてEX68本体の 『option』 ダイアログを呼び出し、各タブの設定をします。細かい部分はEX68のバージョンやパソコン自体の性能などによって変わってくる筈ですので、特にここを抑えておけば良いだろう、というポイントだけを挙げてみます。

◆画面
描画は処理速度に大きく影響するので、「描画間隔」 の倍率はマシンパワーに合わせ任意に変更して下さい。「55f/s」 があればチェックを入れている方が良いでしょう。
ウィンドウのサイズはGDI適応サイズ(或いはノーマル)を推奨しますが、お好みでどうぞ。
◆MPUクロック
値が大きくなるほど、また下限と上限との差が開くほど、パソコン本体のCPUに自信がないと辛くなるのではないかと思われます。MPU値の変動がf/s値の揺れに繋がってゲームの処理速度に影響を及ぼす…?ような。ともかく、最適な設定は実際にゲームを動かしながら探してみて下さい。
◆サウンド
FM音源カード」 で 「X68Sound(m_puusan)」 をチェックします。これによって実機により近い音質を楽しめますが、動作への負担が大きい(らしい)ので気になる方は他の方法(音を出さないなど)を考えましょう。
◆STICK
JOY 1 Windowsの設定」 ではキーボードで操作するなら 「キーボードカーソル+ZX」 をチェック。これで上下左右のキーが方向キーに、『Z』 キーがAボタンに、『X』 キーがBボタンに対応します。
また 「JOY 1/2 X68000の設定」 は 「標準 2ボタン」 か 「標準 3ボタン C=A+B」 で良いようです。ちなみにCボタンは便利ボタンとして機能し、TDQ2で使用できます(TDQ1では使えない様子)。『Z』 と 『X』 の同時押し、または 『C』 キーによって 『はなす』 『とびら』 『しらべる』 コマンドの入力簡略化が可能な反面、周囲に一見何も無い地面上では便利ボタンを使っても反応がありません。

 オプション各項目のより詳しい解説を望む場合は、EX68のサイトかヘルプにあるページを閲覧のこと。また、透過処理関連にはチェックを入れたままにしておくこと。
 参考までに……管理人が選んだ設定は下のような感じ。

画面 MPUクロック
サウンド STICK

=TDQの起動=

 まずはTDQ1。先程 『Human302.xdf』 を挿入した最上段のスロットをクリックし、『Tdq1.xdf』 を選択。大きいウィンドウ上部のメニューバーから 『reset』 を探してハードリセットします。「TNB製作所」 と出てから音が鳴りタイトル画面が現れるまでが少々長いのですが、そこはじっと耐えて……。
 後は本家ドラクエのように、『ぼうけんのしょをつくる』 から普通に進めれば遊べます。

 TDQ2は本来フロッピー2枚組のゲームなので、aとb両方のファイルをスロットに入れなければなりません。最上段のスロットに 『Tdq2_a.xdf』 を選択、そのすぐ下のスロットに 『Tdq2_b.xdf』 を入れて、やはりハードリセットをかけます。他はTDQ1と同様です。

 蛇足ですが、初回以降はOSたる 『Human302.xdf』 をわざわざ立ち上げずとも、エミュレータの起動後直接ゲームファイルを読み込む事も可能です。

TDQ1挿入 TDQ2挿入

=ゲームのセーブ=

 セーブは両作共教会で 『おいのりをする』 形式です。冒険の書は最大5つまで用意されていますが、本家DQと異なりTDQではセーブ時に冒険の書の番号選択が出来ず、その時プレイしている冒険の書へ自動的に上書きされてしまいます。この点には注意する必要があるでしょう。

 通常は起こらない現象だと思いますが、教会で記録が出来ないと言われる事があります。その場合は、TDQの各ファイルがスロットに正しく入っているか、また 『Tdq1.xdf』 や 『Tdq2_b.xdf』 のプロパティで属性が読み取り専用になっていないか、など確認して直してみるようにして下さい。

=TDQの終了=

 TDQは1・2共に 『さくせん』 コマンド中に 『ぼうけんをおわる』 という項目があり、これを選べばソフトリセットがかかってタイトル画面(冒険の書選択画面)に戻れます。セーブした時点からやり直したい時、別の冒険の書で始めたい時は、これを利用すると便利です。

 ソフト自体を変える際は(例えばTDQ1をプレイしていたところで続けてTDQ2をプレイしようとするなど)、ファイルにアクセスが無い(赤丸が点滅していない)事を確認してから、ファイルを差し替えハードリセットしましょう。

=EX68の終了=

 EX68の初回終了時には設定ファイルである 『X68.cfg』 と 『sram.ram』 の2ファイルが作成され、これらは以後も終了の度に必要に応じて上書きされていく事になります。
 またEX68は終了時のスロット状態を記録しておく機能を持つので、ファイルを 『EJECT』 で抜かないまま終了した場合は、次回起動時にそのファイルが自動的に読み込まれます。

'03.09.26 ver.

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